弊社ファーム笹山では、2019年9月9日の台風15号により、農業用温室ハウスで、大きな強風被害を受けました。
被害直後から、復旧に努めましたが、被害規模が大きく、修復業者手配、修復用資材の手配などで、難航しましたが、当初策定した修復予定の2021年3月に、ほぼ、修復を終えることが出来ました。
ファーム笹山のトップ帯
★台風被害と、復旧概要
・2019年9月9日の台風15号は、千葉県に多大の強風被害をもたらしました。
・台風被害は家屋、特に屋根、屋根瓦の飛散、物置破壊、農業ハウスの倒壊、飛散物に
 よる車のガラスなどの損傷、駐車場屋根の飛散、杉、檜、雑木林の木々の倒木、果樹、
 庭木の倒木など、多岐にわたり多大の被害を受けました。
・当社ファーム笹山でも、農業用温室ハウスでは、60棟中13棟がほぼ倒壊、
 倒壊しないまでも、野菜の温室栽培に支障が出るハウス、その他、ほぼ全棟で、
 ビニールなどが多かれ少なから、剥がれ、修理が必要となりました。
・台風被害直後から、出来る範囲で、倒壊ハウスの撤去、再築、一部破損ハウスの修理に
 着手しました。
・大型ソーラーハウスの修理、倒壊ハウスの撤去、新築など、専門業者でないと出来ない
 修理は、修理業者の順番を待ち、出来るところから、修復を続けて来ました。
・この間、被害の少なかった温室ハウスでは、温度、遮光などの光量コントロールが
 十分出来ないハウスもあるものの、出来る範囲で野菜の栽培、出荷を続けてきました。
・2021年3月には、ほぼ、全温室ハウスの復旧を完了し、ほぼ、台風襲来以前の、
 野菜の生産、出荷量体制を取り戻すことが出来ました。

ファーム笹山野菜栽培ハウス事務所周辺ビニールハウス全景

【台風被害前の写真:2014年3月撮影】

ファーム笹山のハウス群です。
・袖ケ浦市百目木(どうめき)の水田地帯の、ファーム笹山の野菜栽培ハウス事務所周辺ビニールハウス46棟全景です。
・ファーム笹山の野菜栽培ハウスは、合計60棟あり、そのうち46棟は、百目木水田地区にあり、会社屋敷内には14棟のビニール野菜ハウスがあります。

【2020年2月9日台風襲来5ヶ月後の写真】

・千葉は、台風15号の進行方向東側に当たり、東風の強風で、東側のハウスの被害が甚大であった。
・手前左側は、9棟中、東端側2棟倒壊、手前右側は、6棟中、東側道沿い1棟が倒壊した。

【復旧後の全景】 2021年2月20日撮影


・上記の写真は、百目木水田地帯の46棟の全景です。
・会社屋敷内の14棟を含め、全棟復旧しました。

★ファーム笹山台風被害と復旧
[ファーム笹山のビニールハウス]

・百目木水田地帯の野菜栽培ハウス事務所周辺に46棟、自宅兼会社事務所周辺に14棟あります。

[所在地]
■ソーラーハウスの被害 

[場所]
・野菜栽培ハウス事務所の南東側にあります。
・なお、ソーラーハウス、ビニールハウスの番号などは、説明用の略称であり、会社内での呼称とは異なります。



[ソーラーハウス被害前の写真]
・東南側から撮影
ソーラーハウス
・ソーラーハウスは、ハウス全体を大きく、断熱をよくして、太陽熱を効率よく取り入れるハウス。

・切妻屋根が6棟つながって見えるが、室内は一体で、広い空間です。

・主にほうれん草、小松菜を栽培。

・ファーム笹山のビニールハウス60棟の内、一番大きなハウスです。
●被害状況
・ファーム笹山の60棟のハウスの中では、一番大きな大型ビニール温室であり、ビニールの覆い、遮光ネット、鉄骨の曲げなど、被害規模も大きく、当社最大の被害となりました。

[東南側から撮影]

・台風は東風が強く、東側の屋根、周りのビニールの覆い、遮光ネットなどが大被害。
・ハウス全体を支える鉄骨は、頑丈であり、被害は軽微。
・中の細い鉄骨は、ビニール、遮光ネットの破損とともに被害あり。
・高所作業で、修理部材も大きく、重量物であり、農業用温室ハウス専門業者へ修理を依頼した。

[西南側から撮影]

・西南側も被害。

[ハウスの中の被害]

・屋根、周りのビニール、遮光ネットが大破損。
・内部の細い鉄骨も曲るなどの被害。


[復旧計画]
・必要部材の手当、業者の修理順番待ちで、2021年3月までには、全面復旧を予定した。
■ソーラーハウス
・ソーラーハウス本体は、本体鉄骨周りの鉄骨は、被害がほぼなかった。
・被害が大きかった、ビニールの剥がれ、内部の遮光設備、給水設備などを、補修した。



■補修内容

 ・屋根、周りのビニール交換
 ・遮光ネットの交換
 ・曲がった鉄骨の交換
 ・給水設備の補修など

■ソーラーハウスの復旧
・ソーラーハウスは、倒壊はしないものの、内部の鉄骨の曲げ、外部のビニールの剥がれなど、被害も大きく、修理箇所は高所作業で、交換部材なども、大きく重く、重機器の使用と、専門業者でないと補修できないため、専門業者に修復を依頼したが、千葉県の台風被害は大きく、特に農業ハウスの倒壊被害も、膨大であり、当ソーラーハウスの修復着手も遅れた、しかしながら、ソーラーハウスの構造物の被害は小さく、栽培環境は、十分でないものの、ホウレンソウ、小松菜を栽培しながら、修理することが出来た。

■復旧後のソーラーハウス
ソーラーハウス:南東から
     
曲がった鉄骨補修、屋根、外周りのビニールを交換した。

ソーラーハウス:北東から



ソーラーハウス:北西から
ソーラーハウス


ソーラーハウス:内部

内部の鉄組、給水設備などを修復した。

ソーラーハウス:内部


[ビニールハウス]

[場所]
・水田地帯の中に位置している。
・野菜栽培事務所の南側に9棟、北側に36棟あり。

[野菜事務所の南側]


[野菜事務所の北側]


[被害前の写真]
・ビニールハウスM06そばの道路から北側を撮影


・ビニールハウスN09東側から、北側を撮影
ビニールハウス 
・ビニールハウスは、鋼管のパイプを屋根と柱に使い、農業用ポリ塩化ビニルフィルム外壁を被覆した農業用のハウスです。

・主にホウレンソウ、小松菜を栽培しています。
●被害と復旧状況
・ほぼ倒壊したビニールハウスは、L09、M06、M16,M26、N08、N09、N18、N19の8棟。
・倒壊したのは、強い東風を受けた東端のハウスが多い。
・西端も回り込んだ風、吹き返しか被害も大きい。

[ほぼ倒壊したハウス]
・撤去し再築待ちの状況。

・ビニールハウスL09の跡地


・ビニールハウスM06,M16,26の跡地


・N08、N09、N18、N19の跡地


・N01もほぼ倒壊したため、再築予定。

・倒壊したビニールハウスの、鋼管のパイプ、ビニールなどで、使えるものは、他の破損したビニールハウスに転用と、転用のために保管中。

[大幅補修が必要なビニールハウス]
・風圧で、アーチパイプ、サイドパイプなど、骨組みが大きく変形したビニールハウスは、ビニールシート、遮光シートの張り替えなども十分できず、温度、光量コントロールに支障があるのと、ハウス内での耕運機などの機械作業もできないため、野菜栽培を中止。
・専門業者による修繕が必要なため、材料手当待ち、業者の順番待ちの状況。

・アーチパイプが風圧で曲がったビニールハウス

・入り口ドアなどの変形も多い。

[骨組みの被害が軽微で、ビニール、遮光ネットが被害のビニールハウス]
・軽微の場合は、倒壊ハウスの廃材などで補修しながら、野菜を栽培中。


・強風による、ビニール、遮光ネットの破損も激しかったものの、骨組みの破損が軽微な場合は、倒壊したビニールハウスの材料を再利用などで、補修している。

[その他の被害]
・防蛾灯、給水設備、従業員用お手洗い、冷凍庫なども、被害を受けた。
 ■ビニールハウスの復旧
・倒壊したビニールハウスは、同じ場所に新築した。
・倒壊以外のハウスも、半倒壊を含め、多かれ少なかれ、全棟被害を修復した。





・倒壊、新築ビニールハウス8棟
 L09
 M06、M16,M26
 N08、N09、N18、N19

■復旧後のビニールハウス
・ビニールハウスは、アーチパイプが風圧で曲がるなど、ほぼ全棟多かれ少なかれ、被害を受けたため、倒壊したビニールハウスの再利用、新しい資材を購入するなどで修理。
・修理、新築後のビニールハウスの内部




・修理後のビニールハウスの外部

ビニールハウスなども、利用できるものは、転用した。


倒壊したビニールハウスは、撤去後、再築した。
倒壊後、新築

新築:手前N09、向こうN19

倒壊後、新築

新築:右手前M06、右中M16、右向こう(M26

西方向からの外観

左から、M01、M11、M21

倒壊後、新築

新築:手前L09

西方向からの外観

手前は、L01

[自社屋敷内のビニールハウス]
・自社周辺には、14棟のビニールハウスがある。
・主に、ほうれん草、小松菜の栽培をしている。
・早春に植え付けのジャガイモの芽だし、田植え用の籾の芽出しになどにも使用。




・ハウス群の周りは、西側小櫃川に向かって、なだらかな下り傾斜地で、北、西側に竹藪、東側は集落、南側に畑。
[自社屋敷内のビニールハウスの被害]
・自社周辺のビニールハウス14棟の内、5棟が倒壊。
・残り9棟も、骨組み鉄骨、ドア破損、ビニール、遮光ネットの被害。

[倒壊したビニールハウス]

・ビニールハウスS03、S04の跡地


・ビニールハウスS01の跡地


・ビニールハウスS11の跡地


・ビニールハウスS14の再築状態


・ビニールハウスS20の再築状態

[自社屋敷内のビニールハウス]


ビニールハウスの倒壊、新築
  S01、S03、S04
  S11、S14、S20
  
 [自社屋敷内のビニールハウスの復旧]
最左1棟と、右2棟は倒壊後、新築
左から2番目の棟は補修

左から、S01、S02(補修)、S03、S04

左から、S19〜S11で、S14とS11は、倒壊後新築

S20(新築)は、S19の向こう(見られない)

左からS11〜S20

S11、S14、S20は、倒壊後、新築
[補修、建て替え後の全景]

[補修、建て替え後の全景]
・百目木水田地帯
 ファーム笹山 野菜栽培ハウス事務所地区全景

ソーラーハウスの南側から

左ビニールハウス9棟、右はソーラーハウス

野菜栽培ハウス事務所周辺46棟

北側から野菜栽培ハウス事務所周辺46棟

野菜栽培ハウス事務所周辺46棟全景

・ファーム笹山の、野菜栽培ハウスは、袖ケ浦市にあり、木更津市との境界近く。
・ここら辺は、海抜20m程度の平地が広がっている。
・写真の上部方向は、南側で、5km先には木更津市のアカデミアパーク周辺の、100〜120m級の山々。
・上部左向こう15km先は、鹿野山の350m級前後の山々が見られます。
・2019年9月9日の台風15号被害の復旧は、当初見込みの2021年3月で、ほぼ終了することができました。
・復旧にあたり、撤去、補修、改築などに、ご協力、ご支援をしていただきました、JA様、業者様、関連官公庁様などの関係者様に、深く感謝いたします。
・台風被害直後は、ホウレンソウ、小松菜などの、野菜の栽培、出荷量が、50%まで落ち込んだものの、復旧補修により、少しづつ取り戻し、現在は、ほぼ、台風前の水準にまで、戻すことが出来ました。
・今後とも、野菜の品質維持向上などに努めていく所存ですので、引き続きのご愛顧を、お願いいたします。
・なお、野菜栽培、出荷の業務維持、拡張のため、引き続き野菜栽培作業スタッフを募集しております。
ファーム笹山の戻り
ファーム笹山詳細ボトム帯
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